クマ出没の情報は、広く知らせるほど良いわけではありません。数十km離れた住民に届く一斉メールは、 やがて読まれなくなります。クマったは、通報された地点の半径300m圏内に実際にいる端末だけへ、 OSのジオフェンス機能で通知します。
クマの目撃情報は、いま多くの自治体で電話とメール配信に頼っています。住民から役場へ電話が入り、 職員が内容を確認し、防災メールで全域へ流す。この流れには、情報が古くなる時間と、 自分に関係あるか判断できない受け手が残ります。
結果として起きるのは「慣れ」です。関係のない通知が続けば、本当に近いときの通知も同じ重みで扱われます。
気軽に押せる。簡単に確認できる。判断は自治体が行う。
ホーム画面のボタン1つ。現在地と概要だけを送ります。氏名・連絡先は取得しません。 電波が届かない場所では端末に保持し、復帰後に自動で送信します。
通報地点を中心に半径300mの警戒エリアを生成します。同じ通報に対して、 職員が後から別地点・別半径(150 / 300 / 500 / 1000m)のエリアを追加することもできます。
各端末はOSに警戒エリアを登録し、外側から内側へ進入した瞬間に通知を受け取ります。 アプリを起動していなくても動作します。退出時は通知せず、いったん出てから再び入れば改めて通知します。
管理画面の地図に通報と警戒エリアが表示されます。職員は写真や動画を確認し、 通報者とアプリ内チャットでやり取りできます。電話で受けた情報は職員が代理で通報として登録できます。
「本当にクマだったか自信がない」ためらいは、通報を遅らせます。クマったは誤報を排除せず、 吸収する設計にしています。市民に信頼性スコアは見せません。判断は自治体側で行います。
通報は1件1行で記録し、削除も書き換えもしません。訂正は追記として残します。 地域の防災ログとして、後から経緯を追えるようにするためです。
| 3層のステータス | 誰が決めるか | 市民に見えるか |
|---|---|---|
| 危険度 risk_level | 自治体が地域の状況から判断 | 見える |
| 確認状態 verification_status | 自治体が事実確認の進み具合を記録 | 見える |
| 通報者の申告 reporter_status | 通報した本人 | 見える |
| 信頼性スコア | システム内部の指標 | 見せない |
3つは独立して扱い、混ぜません。「確認できていない = 危険でない」ではないためです。
構想ではありません。市民アプリ、自治体管理画面、API、通知基盤、AWS環境まで実装済みで、 本番環境が稼働しています。以下は現在のコードベースの実数です。
テスト内訳 — サーバ828 / 管理画面461 / モバイル736(2026年9月時点)。APIはOpenAPI定義の operation 数。月額はTerraformのポリシーテストで上限超過構成を機械的に禁止しています。
自治体ごとに管轄範囲を地図上で登録すると、その範囲に関わる通報だけが各自治体の画面に表示されます。 職員の権限は4段階で、閲覧のみの担当者から、警戒エリアの発令や一斉通知まで行う管理者まで分けられます。
安全情報そのものは自治体に閉じません。市民への警戒通知は、行政界をまたいでも止めません。 クマは境界線を認識しないためです。
| 権限 | できること |
|---|---|
| 閲覧担当者 | 地図・通報・チャット履歴・おしらせの閲覧 |
| 編集担当者 | 上記 + 電話受付の代理通報、通報の訂正・統合、チャット返信 |
| 自治体管理者 | 上記 + 警戒エリアの発令・解除、一斉通知、管轄範囲の設定、職員の権限管理 |
| 運営管理者 | 全自治体の運用と、自治体そのものの登録・停止 |
iOS・Android のテスト版を配布しています。実際に通報し、警戒エリアに入り、 通知が届くところまでご確認いただけます。管理画面もあわせてご覧いただけます。
導入をご検討の際は、対象地域の管轄範囲を登録したうえで、 実際の運用に近い形での試験導入からご相談ください。
カメラでQRを読み取り、TestFlightアプリを入れてから参加します。
https://testflight.apple.com/join/1TuHbSB3QRを読み取り、画面の案内に従ってご自身で登録できます。事前のメール登録は不要です。
https://appdistribution.firebase.dev/i/994cf5f262cb8327